[私が会社を辞めた理由⑤] 誇りに思っていた会社が嫌いになった

早期退職

突然の特別希望退職制度の案内に、私は大きな失望を感じました。これまで誇りに思っていた会社への信頼が揺らぎ、社員を大切にする姿勢が崩れたように思えたのです。これをきっかけに、もう会社のために頑張れないと感じ、早期退職を決断するに至りました。

私が会社を辞めた理由 〜会社が嫌いになった〜

ある日突然、会社から「特別希望退職制度」のお知らせが届きました。会社は今後の重点領域を新たにシフトし、社員のキャリア開発の選択肢を広げるために、社外転身を希望する社員には最大限の支援を行うというものでした。優遇条件として、特別割増退職金再就職支援サービス、退職時には賞与も定年退職者と同様の扱いで支給され、さらに雇用保険の離職票も雇用主からの働きかけによるものとして申請されるとのことでした。

表向きは「社員のキャリア開発の選択肢を広げる」というポジティブな理由が掲げられていましたが、私はこれを大規模なリストラと感じずにはいられませんでした。(実際にはリストラの部分も含まれているとは思います)

会社への失望と不信感

私はこれまで、会社のために裁量労働のもとで全力を尽くしてきました。裁量労働の名の下、残業代だが出るわけではないですが、仕事に費やす時間は会社内でも自宅でも多かったです。もちろん、会社のためだけでなく、その先の社会の人々、家族や自分自身、さらには自分が関わる人々のために働いてきました。自分自身が納得するために自身の意思で働いていました。しかし、この特別希望退職制度の知らせを受け取ったとき、心の中で何かが大きく変わってしまいました。

社員を大切にする姿勢や利益追求だけではないところなど、私は自分の会社が好きでした。しかし、この知らせを受けた瞬間、私の中で会社に対する信頼感は揺らぎ、「所詮サラリーマンだった」と、再認識せざるを得ませんでした

「もう会社のためには頑張れない」

この時点で、私はもうこの会社のために頑張れないと強く感じました。今まで、会社に対して貢献したいという思いがありました。もちろん、それは会社そのもののためではなく、自分のキャリアや家族のため、そして会社を通じて出会う人々のために尽力してきたのです。しかし、このお知らせをきっかけに、私の中で「会社に貢献したい」という気持ちは完全に失われました

「辞める人を募るのなら、手を上げて辞めたい」と思ったのも自然な流れでした。今後のことを冷静に考え、損得勘定ではなく、感情的な部分が大きかったことも自覚しています。でも、その感情こそが私にとって重要でした。冷静な判断をしようと努めながらも、心の中で「もう限界だ」と感じた自分を無視することはできませんでした

感謝と裏切られた気持ち

これまで会社には多くの感謝がありました。成長の機会も、素晴らしい同僚たちとの出会いも、すべて会社が提供してくれたものです。しかし、今では正直、何の思いも抱いていません。これから会社がどうなろうと、もう私の感情は揺れないだろうと思う自分がいます。これが、これまで心から信頼していたものに裏切られたと感じている証拠なのかもしれません。

「なんて薄情な自分だろう」と思うこともあります。それほどまでに、会社への失望感が私の中で大きくなってしまったのです。

自分のために生きる 〜会社に縛られない生き方〜

今後は、会社ではなく、自分のために生きていきたいと思っています。これまで、どこかで「会社に貢献することが自分の役割」と思っていた部分がありましたが、働いた年数は15年と未熟な年数かもしれませんが、今はその役割を終えたと感じています。次のステージでは、自分の人生にもっと責任を持ち、会社に縛られない生き方を選んでいきたいと考えています。


早期退職を決めた理由は、決して一つではありません。会社に対する信頼を失ったことが大きなきっかけとなりましたが、それと同時に、自分自身が新しいステージに進む時期だと感じています。今後は、自分の人生にフォーカスを当て、次の一歩を踏み出していこうと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました