私が会社を辞めた理由は一つではありません。いろんなことが重なって辞めたいと思いました。どれが本音でどれが強がりかは自分でも分かりませんが、どれも私の想いです。一つずつまとめます。
育児のためじゃない、本当は逃げたかった
本当の理由
育児は言い訳、実は仕事から逃げたかった。
この年末に15年以上勤めた会社を辞めることを決めました。会社で早期退職の募集があったことがきっかけです。表向きの理由は「家庭の時間を優先したいから」。子どもが小学生になり、今が子供と向き合えるギリギリのチャンスだと、この選択がベストだと、そう言い聞かせていました。でも、正直に言えば、育児はただの言い訳。本当の理由は、私自身が仕事から逃げたかったからだと思います。自分の実力不足。それを補うために時間も労力もかけて必死に働いていたのかもしれません。
仕事を辞める決断をした時、最初に浮かんだのは、職場のプレッシャーからの解放でした。締め切り、職級に応じて高くなる上司の要求、そして常に求められる高いパフォーマンス。毎日が戦いのようで、体力もなくなっていく中「もう限界だ」と感じていました。
でも、会社の人、家族や友人に「仕事が辛いから辞めたい」とは言いたくありませんでした。これまで強くたくましく、それが取り柄だと思って生きてきました。弱い自分は知られたくなかったのかもしれません。母親としての責任や育児の大変さを理由にすれば、誰もが納得してくれるだろうと考えたのです。「子どものために仕事を辞める」という言葉は、自分を正当化する最も都合のいい言い訳でした。
もちろん、育児は本当に大変で、子どもたちと過ごす時間をもっと増やしたい気持ちもあります。でも、育児を理由にすれば、周りの目も自分の罪悪感も和らぐと、どこかで思っていたのだと思います。
子供に言われた言葉
少し前に、年長の息子に聞いたことがあります。
お母さん、仕事辞めて欲しい?
自分で決めたら?
その通りだと思ったことを今でも覚えています。息子は保育園で「自分のことは自分で決める」と教わっており、それを私に言ったようです。「誰かのため」や「どう思われるか」ではなく、自分自身がどうしたいかで決めるべきだと、息子から教わりました。
仕事を辞めたらどうなるのか?
仕事を辞めたら、仕事しかしてこなかったから、私は何者でもなくなります。仕事がすごくできたとは思っていませんが、何よりも優先して今自分にできる精一杯で毎日取り組んできました。休日も仕事のことを考えていました。家事や育児よりも仕事を優先していました。今後は家事が苦手で料理が下手な主婦になるということです。
これからは、逃げた自分を責めるのではなく、自分の弱さを認め、そしてここまで戦ってきた自分自身を認めたいです。そして、次に進むための第一歩として、この経験を活かしていきたいと感じています。前職の安定した収入と充実した福利厚生を捨てたことを後悔する時もくると思います。後悔してもいいと思ったのは初めてかもしれません。今は開放感とスッキリした気持ちです。
このブログは、正直な気持ちと向き合い、人生第2章を生きていくプロセスを描いた内容です。
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