早期退職を決意し、面談者に報告するまえにきちんと伝えたいと思ったのは、直属の上司でした。数年間ですが、仕事と家庭の両立をサポートしてくれた上司は、常に私の働き方に配慮してくれた方です。そんな上司に退職を伝えるのは、とても緊張しましたが、同時に私の気持ちを理解してくれるだろうという安心感もありました。退職の決断を話すとき、上司がどんな反応をするのか不安もありましたが、その返答は予想以上に温かく、私を支えてくれるものでした。
早期退職を伝えたときの周りの上司の反応
15年間勤めた会社を早期退職することを決意したとき、直属の上司に報告することがまず頭をよぎりました。数年間、上司として支えてくれたこの方は、私が仕事と家庭を両立できるよう常に最大限の協力をしてくれました。だからこそ、退職の決断を伝えるときには緊張が伴いましたが、同時に上司なら私の気持ちを理解してくれるはずだという安心感もありました。
「あなたらしい決断ですね」
私が早期退職の決断を報告すると、上司は最初に「あなたらしい決断ですね」と微笑んで言いました。私が仕事と家庭の両立に真剣に向き合い、今後の家族や自分の人生について考え抜いた結果だと、すぐに理解してくれたことに驚きました。
この言葉に、上司が私の価値観や思いを尊重してくれていたことを改めて実感し、少しホッとしました。上司はいつも私をサポートしてくれていたので、私の決断も冷静に受け止めてくれたのだと思います。
「もっと一緒に仕事がしたかった」
退職を伝えた後、メンバーで飲みに行った帰りに、上司はこう言いました。
「もっと一緒に仕事がしたかった」。
この言葉には、少し胸が熱くなりました。上司との仕事は充実しており、私にとっても多くの学びがありました。数年間という短い期間ではありますが、上司は私のキャリアを尊重し、成長を後押ししてくれました。
私も同じように、上司と共にチームを作り上げていく中で得た経験は大きく、今後に活かせるものでした。だからこそ、もっと一緒に働けたらと、私自身も思っていたことは確かです。
「子育てにはお金が多くかかる。金銭面は大丈夫か?」
また、上司は現実的な側面についても心配してくれました。「子育てにはお金が多くかかる。金銭面は大丈夫か?」という質問は、私の将来を心配しての言葉でした。
確かに、子育てには多くの費用がかかるのは間違いありません。上司のこの指摘を受けて、私自身も改めて家計の見直しや将来の計画をしっかり立てる必要があると感じました。上司がただ退職を尊重するだけでなく、今後の私の生活に対してまで気を配ってくれたことに、改めて感謝の気持ちが湧きました。
仕事の負荷が大きくなってしまって申し訳ない
そして上司は、少し申し訳なさそうに、「両立できるように協力したかったが、結果的に頼ってしまい、仕事の負荷が大きくなってしまって申し訳ない」と言いました。
私はこれまで、家庭と仕事の両立が難しくなるたびに上司に助けてもらいましたが、その度に上司は自分の仕事量を調整し、私を支えてくれました。むしろ、上司がいなかったら今までここまでやってこれなかったと思います。それにもかかわらず、上司が私に対して負担をかけてしまったと感じていたことは少し驚きでした。
「上司に頼っていたのは私の方です。常にサポートしてくださったおかげで、ここまで頑張ることができました」と感謝の気持ちを伝えました。上司のサポートがなければ、ここまで家庭と仕事を両立させることはできなかったので、感謝しています。ただ、残業などをしなくても業務が円滑に進む組織体制であったり、判断に迷う内容を率先して導いてもらえたら、自分自身の負担が軽減されて育児との両立も考えられたかもしれないというのも事実です。私自身が後輩のためにもそういった体制を整えられたらと思った時期もありましたが、そこまでの実力とパワーはなかったです。
早期退職を決めることは簡単な決断ではありませんでしたが、直属の上司が私の決断を尊重し、応援してくれたことで、自信を持って前に進むことができるようになりました。数年間という短い時間でしたが、上司との間で築いた信頼関係は、私のキャリアにおいてかけがえのないものでした。今後も、上司から学んだことを胸に、次のステージで頑張っていきたいと思います。
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