【早期退職を伝えたときの周りの反応②】 夫

早期退職

早期退職を伝えたときの夫の反応

15年間勤めた会社を早期退職したいと思ったとき、夫にどう伝えるか悩みました。私の退職後の生活に対する考えや計画が、夫にどう受け取られるのか不安がありました。ですが、早期退職の決意を固めた以上、正直に話そうと決め、ある日の夜に思い切って伝えることにしました

夫の驚きと理解

私

私、会社を辞めたいと思ってるんだ。

そう切り出した瞬間、夫は驚いた表情を隠せませんでした。無理もありません。いつも仕事優先で、仕事が大好きだと思っていた私が、仕事を辞めると言い出すなんて、想像もしていなかったでしょう。でも、私はその後も、自分がどうしてこの決断に至ったのか、しっかりと説明しました。子育てと仕事の両立が限界に達していること、仕事が正直きつくなってきていること、しばらくは仕事をセーブして自分と家族にもっと時間を割きたいと思っていること。

夫は最初こそ戸惑いを見せていましたが、私の思いをじっくりと聞いてくれた後、「最初は驚いたけど、お前がどうしてそう思ったのかはよくわかるよ。」と言ってくれました。誰でもなく夫が理解してくれたことが本当に嬉しく、これまでの不安が少し和らぎました

贅沢な暮らしへの不安

とはいえ、夫も当然、心配事がないわけではありませんでした。夫は私にこう言いました。

夫

正直、贅沢な暮らしに慣れてるから、生活水準を下げるのがどれだけ難しいか不安だよ。

私たちは、共働きで家計に余裕があったこと、家計管理をするという意識がなかったということもあり、これまで贅沢とは言えないまでも、自由な買い物や趣味を楽しんでいました。そのため、収入が減ることへの不安は大きいと夫は正直に話してくれました。私もその気持ちはよくわかりますが、「一緒に少しずつ生活スタイルを見直していこう」と話し、二人でこれからの生活をどう改善するか考えていくことにしました。

夫の趣味の車へのこだわり

夫が特に心配していたのは「車」です。夫は車が大好きで、好きな車を持ち続け、車をいじることが夫にとっての楽しみでもありました。だからこそ、「車に関しては今のままでいたい。そこだけは譲れない」と冗談っぽく言いましたが、その一言は夫にとって重要なポイントだったのだと思います。

他の趣味でお金を使うタイプでもなかったので、私は、夫の大切な趣味を尊重したいという気持ちがありました。家計の見直しをするにしても、全てを切り詰めるのではなく、夫の楽しみを残しつつ、他の部分で調整する方向で考えようと話しました。互いの好きなことを大切にしながら、バランスを見つけることが大事だと思ったのです。

仕事への期待と家事の不安

夫は私に対して、「今後も少しずつでも仕事を続けてほしい」とも言いました。完全に家に引きこもってしまうことに対する不安があったのかもしれません。私もいつかは再び働きたいと考えていたので、夫に「しばらくは仕事は休みたいと思っているけど、ゆくゆくはまた働くつもりだよ」と伝えました。夫はその答えに少し安心したようでした。

一方で、夫がさらに心配していたのは、私が家のことや料理をしっかりできるかどうかという点でした。

夫

これからは、家のこととか料理とかちゃんとできる?今までは仕事が忙しくてあまりできなかったと思うけど、今度は期待してもいい?

これには少し笑ってしまいましたが、確かに、これまで家事は夫に頼る部分も多かったので、私も反省です。これからは私がしっかりと家事をこなして、夫の負担を減らせるように頑張ろうと心に決めました。すぐにできるようになるとは思っていませんが、仕事のことが常に頭にあった今までとは違うので、楽しんでできるようになりたいと思っています

夫自身の悩み

夫はさらに、自分自身の仕事についても打ち明けてくれました。

夫

実は俺も仕事が辛いと思うときがよくある。でも、家族を支えるために続けなきゃいけないと思ってる。

夫が自分の仕事の辛さを話してくれたことは、私にとって意外でした。普段はあまり弱音を吐かない夫なので、これを聞いたとき、夫もまた私と同じように悩んでいたんだと気づきました。今後は夫の支えになれるようになりたいと思いました。

私

本当に仕事が辛いと思ったら、あなたも辞めていいからね。そのときは私が資格を活かしてフルタイムで仕事して、家族4人が生活できるようにするから!

夫を追い込みたくないと思ってそう言いました。本音は本当にそうなったら困るな、と思っていたもののいざというときは私にも家族を金銭的に支える覚悟があるということは本当でした。夫だけにそれを背負わせるのは違うと思いました。ただ、今回の私の決断は夫に背負わせることになってしまったと思っています

決断を尊重してくれる夫

そして最後に夫は、こう言ってくれました。

夫

お前が決めたことだから、俺がどう言おうと、もうその決断が変わることはないんだろうなってわかってるよ。

その言葉に、私はとても安心しました。夫は私の意思をしっかり理解し、私を信じてくれているんだと実感できました。もちろん、これからの生活に不安はありますが、夫が私を支えてくれること、そして二人でこの新しい挑戦を乗り越えていけるという自信が湧いてきました


今回の話し合いで、夫が持っていた不安や期待、そして私の決断への理解が明らかになり、二人で一緒に前に進むための大きな一歩を踏み出すことができました。これからは新しい生活の中で、互いに支え合いながら日々を過ごしていきたいと思います。

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