仕事を辞めて家族を優先しようと決意した私は、もっと子供たちや夫と過ごす時間を大切にしようと思っていました。家族のために家にいるべきだと信じていたのですが、実際に退職を伝えたときの反応は思っていたものとは違っていました。家族が求めていたのは、私が家にいることではなく、自由に外食したり好きなものを買ったりできる生活だったのです。この決断は本当に家族のためだったのか、それとも自分のためだったのか。改めて考えさせられることになりましたが、私は家族に「お母さんが家にいてくれて良かった」と思ってもらえるよう、頑張っていこうと決意を新たにしました。
お母さんになりたかったけど、家族の誰にも求められていなかった!?
私は長い間、家庭と仕事の両立に悩んできました。家族を優先したい、もっと子供たちや夫と過ごす時間を大切にしたいと思い、ついに仕事を辞める決断をしました。それが、家族のためになると信じていました。しかし、現実は私の期待とは違っていました。
家族を優先したかったけど…
退職を決めたとき、まず家族にそのことを伝えました。子供にはふわっと伝えました。私は、もっと家にいて家族のために時間を使いたいという思いを込めて話しましたが、夫も長男も予想以上に冷静な反応でした。長男も特に反応を示さず、夫も「そうなんだ」とあっさりとした言葉で終わらせました。私が家にいることをそれほど望んでいないのだと、その時初めて気づきました。
ただ、5歳の次男だけは「お母さん、家にいてくれるの?」と目を輝かせて喜んでくれました。その純粋な反応に救われる気持ちがしましたが、彼のように無邪気に「お母さん」を求める存在は、次男だけだったのです。
母親が家にいるよりも…
夫も子供たちも、私が家にいることよりも、仕事をして自由に外食を楽しんだり、好きなものを買ったりする生活の方が嬉しいようでした。働いている母親としての姿が、家族にとっては当たり前で、その収入で家計に余裕が生まれ、自由な時間も持てることで、家族全体が快適な生活を送っているようでした。
家族が思い描く生活は、私が想像していた「母親らしい姿」とは違っていました。私が「お母さん」として家で家族のために尽くすという夢は、どうやら私だけの理想だったのです。
本当は誰のために仕事を辞めたのか?
家族の反応を見て、「仕事を辞めたかったのは、もしかして自分だけだったのか?」と改めて考えました。私は、家族のために仕事を辞めて家にいるべきだと思い込んでいましたが、それは本当に家族の望みだったのでしょうか?実際には、私がただ自分自身のために、仕事のプレッシャーから逃れたかっただけだったのかもしれません。
「家族のために」という大義名分で退職を決意しましたが、その根底には、仕事から解放されたいという私自身の願望があったのだと、今でははっきり認識しています。家族を優先したいという気持ちは本物でしたが、それ以上に、自分の心を楽にしたかったのかもしれません。それを分かったうえで、退職することを認めたくれた夫には改めて感謝したいと思いました。
それでも辞めるからこそ….
反対に見返したい
しかし、ここで諦めるわけにはいきません。たとえ最初の反応が冷たかったとしても、私はお母さんとして家にいることが家族にとってプラスになるんだと証明したい。反対に、夫や長男を見返したい気持ちが強くなりました。
「お母さんが家にいてくれて楽しい」と長男に思ってもらいたい。家にいる私が、単に仕事をしていないだけでなく、家族をしっかりサポートして、家族全体の生活が充実するものにしたい。そして、夫にも「妻が仕事を辞めたのも良かったかもしれない」と思ってもらいたい。そのために、家事も育児もその他の自分のやりたいことも頑張りたいと、決意を新たにしました。
新たな挑戦
仕事を辞めることは、家族のためという大義名分がありましたが、実際には自分自身の選択でした。そして、その選択が家族にとっても良かったと証明できるように、これからは全力で家庭のこと、自分のことをがんばっていこうと思います。
家にいることが楽しく、意味のあるものだと家族に感じてもらえるよう、そして、私自身もその選択を誇りに思えるように――これからが本当の挑戦!
家族にとって、私は「お母さん」よりも「働いている母親」である方がしっくりくる存在のようです。私が家にいることで家族にどんな変化があるのか、これから少しずつ見守りたいと思います。家族のために決断したつもりが、実は自分のためだったかもしれないこの退職が、どんな未来をもたらすのか――その答えを見つけていく日々が続きます!!
コメント